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概要

chiisanamachi

101的土地利用へと再編成されていく。すなわち小規模な家屋の密集、狭小な街路・裏道の発生である。このようなとき、家屋のほとんどを焼き尽くす大火が発生した。これを契機とする街路拡幅には、次のような都市政策的意図があった。町人地と町続地を明確に区画し分断することにより、無秩序な町続地の拡大と、その様相が町人地へ逆流することを抑えようとしたのである。狭小な裏道を、幹線としての幅員を有する街路に整備したことは、町人地と町続地との境界線を、より明確にする意図があったと解釈することができよう。四間道の東は、城下町商業を支える家持商人の居住地域であり、一方四間道の西は借家が次第に建てられ、いわゆる下町的性格を有していた。四間道は、歴史的性格、居住者の社会的性格、展開される生活など、多くの異なる点をもつ2つの地「四間道」の路地空間はT字路で結ばれ、つながっているといえる。路地は道幅2~4mである。T字路のアイストップとして四間道の土蔵が見える。