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概要

chiisanamachi

126町並博は、この10月末で終わる。その成果の可否は博覧会以後のまちづくり活動に引き継がれていく。ここがパビリオン方式の博覧会と異なり、継続性を重要視する町並博の基本とするところである。「南予」が愛媛県3つ目の観光ブランドになるかどうかは、これからの南予地域自体の動きにかかっている。地域全体を会場にして開かれた町並博の試みは、現に存在するものを見直し、さらに磨きあげていこうとする同時多発※7の展開運動であった。外からの人にとって日常のまちのかたちや生活が輝いて見えること、そして内なる人にとって日常が誇りと思えること、このことがめざすべき確かなものといえる。※7 本会創立50周年記念事業として平成13年度に実施した「東海道まちづくり・21世紀の提案」事業は、16の全地域支部が18のプロジェクトに、住民・建築士・行政が一体となって取り組んだ画期的な事業であった。 これを私は“『同時多発』の協働体(コラボレ-ション)”と表現した。(第3回「中部の未来創造大賞」優秀賞受賞に際して)※ 今回の稿をまとめるにあたり、岡崎直司(おかざき・なおじ)、濱松一良(はままつ・いちろう)の両氏から資料等の提供をいただいた。記して感謝する。岡崎氏は、(財)えひめ地域政策研究センタ-研究員で、宇和町中町(なかんちょう)を守る会、えひめ鏝絵の会、宇和わらぐろの会などに参画し、愛媛県の歴史と文化のまちづ゜くりをすすめるリ-ダ-的存在である。えひめ町並博では、実行委員会及び企画委員会の委員を務める。濱松氏は、愛媛県職員で、平成13年度から町並博担当係長として企画から実施まで手がけた直接の責任者である。平成16年度は実行委員会事務局大洲事務所でイベント推進の指揮を執っている。