ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

chiisanamachi

17鞆の浦【追記】鞆の浦の状況は、2013年10月現在、埋め立て架橋を中止して、山側トンネル案を進めることになっている。2003年2月の拙稿から10年余が経過して、一応の結着をみた。2009年10月、広島地裁は、鞆の浦の景観は「国民の財産」と断じ、住民の景観利益を認める判決を言い渡した。架橋計画は『必要性がない』とし、また裁量を逸脱した「違法なもの」と明言したのである。まさに画期的な司法の判断だった。その後2009年11月、広島県知事が代わり、架橋案とトンネル案を棚上げして白紙で双方の議論を尽くす場が設けられ、2012年6月、知事は架橋計画を中止する意向を固めた。しかし地元では架橋の推進を望む人たちが多く、これから先、どのような方向に進んでいくのか、見守るしかない。「鞆の浦」の経緯 黒字:まちづくりグル-プの活動、 赤字:行政の動き等1983.10福山市地方港湾審議会が計画承認(埋め立て面4.6ha)1987.12広島県知事が88年度の予算化見送り、計画を中断1989.9福山市が臨海部開発構想を発表1990.11「対潮楼の解体再建を支援する会」発会1992.8「鞆の自然と環境を保存する会」発会「鞆の浦 海の子」発会「歴史的港湾鞆港を保存する会」発会12鞆を愛する会が計画撤回を求める提言書を県・市に提出(山側トン