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概要

chiisanamachi

182ホ-ムは一本だけで行き違いの施設はなく無人駅である。駅舎というよりホ-ムと連続する広場の印象である。駅は人が集まりつどい交歓する場なのだということを語りかけているようだ。岩出山を象徴するでもなく、個性的なデザインを主張するでもない。本来、駅はこうあるべきではないかと訴えている。駅舎は4体の建造物がコの字型に配置され、中庭の空間を囲んで構成されている。木造の直方体を四面ガラスで処理して軽快感をもたせ、これら全体を覆う平屋根は直方体の建造物とは独立している。屋根を支える柱は木々を連想させ、どの位置からも写真のアングルになり空間に飽きがこない。この駅の前面道路を隔てた正面に「有備館」がある。城下町・岩出山は1591(天正19)年に伊達政宗が入城して町割がなされた。政宗は1603(慶長8)年仙台城に移るが、四男宗泰が後を継ぎ岩(前ページの写真と合わせ)平屋根を支える柱が地面からはえている樹々のように見える。サ-ビスセンタ-は住民協働館の窓口や観光案内所であり、カルチャ-スク-ルの教室にもなっている。資料室は岩出山の歴史資料が常備されている。待合室にはトイレとコインロッカ-もある。