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202いた。2000年10月に所有者から西尾市に「保存を条件に」建物を寄付したいと申し出があった時、市は拒否した。保存するには耐震補強・改修費をはじめ維持管理費がかさみ財政的に苦しいという理由である。この行政の姿勢は最後まで変わることがなかった。2001年から旧井桁屋を保存・活用したいとする活動が展開される。学生・高校生を中心にした「旧井桁屋を考える会」の活動は、自分たちの町は自分たちが将来を決めていく方針を掲げ、建物の清掃にはじまり、写真展、見学会、コンサ-トの開催など精力的だった。若者たちが自らの意思で立ち上がり、一歩前に踏み出した活動は市民の心を揺さぶった。しかし1年余りで活動を中止してしまう。2002年3月に「西尾のふるさとづくり懇談会」が保存して活用す旧井桁屋1階で開催した勉強会。内部は四本の円柱が支えるシンプルな構造であった。