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概要

chiisanamachi

215の間をコの字形に屈曲する往還道路に沿って配された町人地が町を形成した。廃城後も交通の要衝の地であり経済・生産・流通の拠点として発展し、重厚な商家が連続する町並みを形成していった。八女福島の町家建築は「居蔵」と呼ばれる妻入り入母屋大壁塗込め造りである。江戸時代しばしば大火に襲われたことから防火に対応する建築様式が生まれた。妻入り入母屋に加え、下屋の存在が町並み景観に連続性を与えている。ただ、明治中期と昭和初期の2度、街路拡幅による「軒切り」があり、街路からズン胴に建ち上がった民家の印象を受け、景観の奥深さを減じていることが残念である。しかし、江戸時代から昭和初期までの真壁造りの町家、明治以降の居蔵造りの町家は妻入りで大型のもの、平入りで袖下屋を持つものも建てられ、変化とリズムを感じさせる町並重厚な民家が軒を連ねる八女福島の町並み。軒の出は「軒切り」されたため短い。2006.10.7