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概要

chiisanamachi

26●拡幅かバイパスか飫肥の町並みづくりの歴史は、30余年に及ぶ。その運動は、本町通りの拡幅事業を促進する一方で、城下町としての飫肥城、武家屋敷、民家の保存事業も併行して進められたことに特徴がある。国道222号(本町通り)の拡幅計画は、1969(昭和44)年、地元住民から出されたものである。しかし本町通りは飫肥の城下の商人町のど真ん中を通る道であり、それを拡幅することには地元住民の間でも賛否両論が渦巻いたという。拡幅ではなく、バイパスを通すという案も出された。1970(昭和45)年4月に国道222号バイパス計画が発表されるとすぐ、6月に地元住民による「国道拡張期成同盟会」が結成された。市、市議会、住民の間で拡幅かバイパスかで激論が交わされるのである。地元住民は拡幅することによって、長飫肥の城下・横馬場通り:飫肥の町並みを代表する街路