ブックタイトルchiisanamachi
- ページ
- 36/222
このページは chiisanamachi の電子ブックに掲載されている36ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
ActiBookアプリをダウンロード(無償)
概要
chiisanamachi
36ばめられたネック状の地点になっている。中山道・東海道・北国街道・浜街道等が集まる交通の要所として、幾度の戦乱に巻き込まれ、近江商人は天秤棒一本で行商に出かけていった。五個荘は農耕地は少なかったが、行商中心であった初期商業時代には地理的優位性があったのである。豪商たちの屋敷群が重厚な町並みを印象づけている。白壁の土塀、なまこ壁の土蔵が特徴的である。蔵の漆喰壁を保護するために、琵琶湖の廃舟を蔵の腰に貼りつけた舟板塀も見られる。・ねじられた四ツ辻道路パタ－ンは、基本的には条里グリッド、さらに細分割された坪のグリッドに従っている。その上にグリッド内部の住宅へのアプロ－チのための細い路地のパタ－ンが重ね合わされて集落の道路パタ－ンが成立している。あたかも重要な器官が集中している部分ほど、血管が細かく枝分かれし舟板を張りめぐらした蔵が特徴的である。