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概要

chiisanamachi

39として入館料を取って公開する民家が出現していたことである。①旧外村宇兵衛家・てんびんの里伝統家屋博物館②旧外村繁家・外村繁文学館③旧中江正次邸・あきんど大正館集落の周囲にも近江商人博物館(てんびんの里文化学習センタ-)、書道文化と世界を結ぶ博物館・観峯館が現代建築の姿で出現していた。「白壁と蔵屋敷」「てんびんの里五個荘」を前面に出して、小ぎれいなリ-フレットも作られていた。かつての五個荘は重厚な屋敷構えが人を寄せつけない威厳を感じさせた。自由に人を屋敷内に入れさせないおごそかさがあった。“かわと”を内側から撮影したかったが、ためらわれたことを覚えている。日常の生活が脈々と流れ、時間の積層が訪れる人を大きく包んでいた。そうしたケとしての日常が、ハレによって駆逐されたように感じた。生活の臭いが、3軒も屋敷を公開したことで薄れてしまったと感じたのである。・次善の策としての機能転換歴史的な集落や町並みをまちの個性としてアピ-ルし、多くの人たちに来てもらい知ってもらうことは、よいことである。そして生活史をしのぶ資料館として民家を公開し貴重な歴史資料として学習する機会をみんなに提供することは、よいことである。民家が住む人を喪って放置され、しかし壊されないでその場所に残ったとき、建物の維持保全に