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41●豊郷小学校にみる機能転換の問題五個荘から北東に約7㎞、彦根にもどる途中、旧中山道沿いに豊郷小学校がある。訪れた3月末は、敷地全体が仮囲いで覆われ、ヴォ－リズ設計の校舎（1937年完成）には近づけなかった。豊郷小学校をめぐる動きは上記の経緯の通りである。校舎保存を求める住民と解体・新校舎建設を張する町長との対立の後、町長が一転、校舎保存の上で新校舎建設を表明する。しかし住民は学校として使用し続けることに価値があるとして、住民投票でリコ－ルが成立、町長は失職した。が、出直し選挙では前町長が当選し、校舎保存のまま新校舎建設の杭打ち工事が6月中旬に再開されるという。ここで、当選した大野和三郎氏が「国からの助成率が手厚い新築の方が、改修より 町民負担が豊郷小学校正面。昭和12年、古川鉄次郎氏の寄贈により建設された。