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概要

chiisanamachi

47面々が毎回10人くらい集まってきたのだった。日野さんを中心に会は進行したが、各人に個性がありポリシ-をもっている面々であったから、日野さんのリ-ダ-シップでそれぞれが思い思いの考え・意見を議論する場となった※3。初めのころは現状認識と共通のテ-マを探る上での自由討論の段階であったが、その後、テ-マごとに議論を展開していった。傾斜地の土地利用について、歩車分離の市街地整備について、アメニティについて、歴史的町並みの整備について、などなど。研究の成果を論文としてまとめ、日本建築学会大会で発表した。論文数は8編に及んだ※4。・昭和50年代という時代研究会は、昭和の最終年代において“人間居住社会”をテ-マとして活動を展開した。10有余年継続した。昭和50年代は行政レベルにおいては、まだ安全性や利便性が優先された時代だった。世の中の動きであった快適性や美しいデザインへの視点は、県行政においては、なかなか潮流とはなっていかない時代だった。研究会は、社会のトレンドを読み取り人間が居※4 昭和59(1984)年10月・日本建築学会大会「静岡県の街並み調査」その1 調査の目的・方法及び背景についてその2 街並みの分布と存立状況についてその3 街並みの存立する位置・かたち・環境についてその4 街並みの形成形態と構成要素について昭和61(1986)年8月・日本建築学会大会「静岡県の街並み調査」その5 白須賀の歴史的街並みの構成形態とその現状その6 白須賀の街並み意識と街並み保全の条件についてその7 伊豆・下田の街並み構成要素「なまこ壁」についてその8 伊豆・下田の街並み形成への行政の対応とその課題※3 研究会は夕方からは場所を移動することが常であった。両替町までテクテク歩いて議論しながら会議は継続された。お酒が入ると、さらに飲みながらの議論が延々と続いた。みんな酒好き・話好きの面々であった。