ブックタイトルchiisanamachi

概要

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72味覚は田･畑･野･山･川からの食材である。丹波の黒豆※2煮やイノシシの肉を牡丹の花様に皿に盛りつけして出されるボタン鍋もおいしいが、なんと言っても松茸の土瓶蒸しが格別である。土瓶の蓋を取ったときの香り、口に入れたときの歯ごたえと口いっぱいに広がる風味がなんとも言えないのだ。●合併結果の本末転倒篠山は1999（平成11）年4月1日、兵庫県多紀郡の篠山町､西紀町、丹南町、今田町の4町が合河原町の町並み 1993年冬※2 丹波篠山の黒豆は大きくて､煮上がりのうまみと独特のもちもち感に定評がある。同じ種をまいても別の土地ではこの大きさと味にならないという。地元で灰屋（はんや）と呼ぶ小屋で、藁や草を焼いてつくる有機肥料が良質の豆を作る、という説もあれば､昼と夜､夏と冬の激しい温度差がいいという人もいる。粘土質の土と盆地特有の深い霧が有効だという調査もある。「朝日新聞」2003.12.20 [ｂｅ on Ｓａｔｕｒｄａｙ]プロの食材