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概要

chiisanamachi

73併して兵庫県で22番目、全国で671番目の市、篠山市が誕生した。当時、自治省(現総務省)が「平成の大合併」の先進モデルとして全国にPRしたものだが、その篠山市が今、財政運営の危機に陥っている※3。合併の目的が財政運営の健全化であるはずなのに、なぜこうなってしまったのか。2005年3月までに合併すると、「事業費の最大95%をお貸ししますよ、そして元利償還金の7割を地方交付税で面倒をみますよ」というのが合併特例債である。市町村合併の「アメ 」といわれる。合<合併しない宣言>平成13年10月31日 福島県東白川郡矢祭町議会国は「市町村合併特例法」を楯に、平成17年3月31日までに現在ある全国3,239市町村を1,000から800に、更には300にする「平成の大合併」を進めようとしております。国の目的は、小規模自治体をなくし、国家財政で大きな比重を占める交付金・補助金を削減し、国の財政再建に役立てようとする意図が明確です。市町村は戦後半世紀を経て、地域に根ざした基礎的な地方自治体として成熟し、自らの進路の決定は自己責任のもと意思決定をする能力を十分持っております。地方自治の本旨に基づき、矢祭町議会は国が押しつける市町村合併には賛意できず、先人から享けた郷土「矢祭町」を21世紀に生きる子孫にそっくり引き継ぐことが、今、この時、ここに生きる私達の使命であり、将来に禍根を残す選択はすべきでないと判断いたします。よって、矢祭町はいかなる市町村とも合併しないことを宣言します。記1 矢祭町は今日まで「合併」を前提とした町づくりはしてきておらず、独立独歩「自立できる町づくり」を推進する。2 矢祭町は規模の拡大は望まず、大領土主義は決して町民の幸福にはつながらず、現状をもって維持し、木目細かな行政を推進する。3 矢祭町は地理的にも辺境にあり、合併のもたらすマイナス点である地域間格差をもろに受け、過疎化が更に進むことは間違いなく、そのような事態は避けねばならない。 (4~6 略)以上宣言する。※3 「日本経済新聞」2003.11.25(17面)都市財政 強まる借金依存「朝日新聞」2003.12.5(11面)置き去りの改革・中