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概要

chiisanamachi

74併後10年間認められる。通常の公共事業では事業費の半分を補助金、残りを地方債と自治体の自主財源で賄うが、特例債だと補助金がなくても事業ができ、自治体の持ち出しも少ない。篠山市は合併後、清掃センタ-、斎場・火葬場、廃校になった中学校を改修した参加体験型の篠山チルドレンミュ-ジアム、入浴施設こんだ薬師温泉、篠山中央図書館、生涯学習の拠点とした市民センタ-・・・・。旧町ごとに大型の公共施設を相次いで完成させた。旧4町に散らばる11件の事業費計244億円のうち186億円を特例債で賄った。この結果、市の借金は旧4町の合計の2倍に相当する519億円(2002年度末)に増加した。加えて合併10年で6万人と見込んでいた人口は、合併時とほぼ変わらない4万7千人。税収は99年度の56億円が02年度には53億円に減った。この厳しい財政状況を篠山市は、住民への負担転嫁や職員給与の削減で乗り切ろうとしている。幼児の通園バスの有料化、施設利用料引き上げ、各種団体への補助金カット・・・・。特例債の魔力に誘われた合併バブルが財政を圧迫し、住民負担を強いられている。●まったく異質なものの結合市町村合併について、新聞は連日紙面をにぎわしている。合併に関するニュ-スがない日はない。静岡県は「合併先進県」といわれる。法定合併協議会に市町村の約6割が加入している。全国で