ブックタイトルchiisanamachi
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概要
chiisanamachi
95東側は大船町筋に面する屋敷地に建つ土蔵の連続が重厚感を醸し出している。高低差の証しである石垣の上に土蔵が建ち、しかも四間道側には出入り口がないため、閉鎖的かつ威圧的な様相も感じられる。西側は下町風の民家が軒を連ねる。植木や花の鉢が通りに並べられ、明るい雰囲気がある。四間道から路地に入ると、狭く不規則な街路が続く。突き当たったり折れ曲がったり、迷路のように入り組んだ街路には、ある種の安心感や期待感がある。四間道は町を分ける境界となっている。四間道と堀川の間が大船町、四間道の西側は沢井町･小鳥町・替地町の3町で構成される※4。この3町のまちの特徴は「屋根神様」と｢路地空間｣である。●屋根神様と路地空間※4 現在は、名古屋市西区と中村区にまたがる那古野一丁目である。「名古屋」らしい代物やと思う。屋根を占拠する、この仰々しさ。立派な姿に感嘆してしまう。お供え物のための梯子も腰壁に常備されている。