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概要

chiisanamachi

96屋根神様(やねがみさま)は名古屋特有のものである。民家の屋根や軒にある小さな社で、熱田神宮、津島神社、秋葉神社などが祀られている。幕末から明治維新のころ、「御札が空から降ってきて屋根に落ちた家に設けられた」と伝えられる。火災や疾病などの災いから身を守るため、庶民の祈りを込めて造られたものである。屋根の上にあるのは、庶民の多くが長屋住まいで、社を建てる土地がなかったため、民衆の知恵から生まれたものといわれている。昭和53年(1978)の調査※5において、「四間道」の3町はそれぞれ2~3の〈町内〉に区分され、さらに町内は10前後の〈組〉に分けられており、屋根明治初期には、疫病除けの津島神社、火事除けの秋葉神社を祀っていたが日清・日露以後、武運長久、尚武の神の熱田神宮も祀るようになった。※5 参考文献2)『四間道と有松』歴史的環境研究会が 昭和50年度から54年度まで、5年継続で調査している。53年度に「町・町内・組と屋根神様の調査」等を実施している。