ブックタイトルkatayama_lunchbox1610
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katayama_lunchbox1610
はじめにお弁当の想い出は10人いれば10通りあるものではないでしょうか。私のお弁当の想い出は「たくあんのおにぎり」食の細かった幼稚園の頃、母はどうにかご飯を食べさせようと考え、私の大好物だったたくあんを細かく刻んで具に入れたおにぎりを作ってくれました。それは周りの友達からするととても不思議なものだったようですが、私の一番好きなおにぎりの具でした。高校生になると毎日お弁当を持って登校するようになるのですが、当時は私も人並みに反抗期があり、進路の事で言い合いになることもよくありました。朝気まずい思いで起きていくと、テーブルにいつもと変わらないお弁当が置いてあるのを見て、母親の次元の違う愛情を思い知った事も忘れられないお弁当の想い出です。自分が親になってみて、ようやくあの頃の母の気持ちがわかるようになりました。忙しい日々の中で娘たちへ私の想いを伝える手段、それが毎日つくるお弁当です。