ブックタイトルショートフィルムガイドブック1707

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ショートフィルムガイドブック1707

c静岡ショートフィルムフェスティバル実行委員会Indexへ18シンポジウムレポート【小島】大阪のNPO法人タチョナという団体から参りました小島です。タチョナは、主に子どものアートワークショップを企画・実施しています。例えば子どもにこのプログラムを提供することによって、全員の意見がミックスされて映画が完成するので、「自分の意見が反映された」ということから、自己有用感が得られると思います。いろいろな意見に触れる機会になりますから、多様性の理解もできそうです。これを街で開催することは、大人にとってもそのような感覚を得られる貴重な場になるんだと思います。【中村】では次に、今回のワークショップの進行をしていただいたお二人にお聞きしたいのですが、このようなショートフィルムを拡げていくと、どのような変化が起きてくると思いますか?【久保田】NPO法人remoというところからやってきました、久保田です。フランスの映像作家、ミシェル・ゴンドリー氏の映像作成プログラムに出会い、日本版をやっちゃおうということでこのワークショップをつくりました。このワークショップに参加することによって、まず、個人が変わっていくんだと思います。自分や友達の新しい面を発見できて、ちっちゃく変質していく。その積み重ねが地域の変化にもなり得るのだと思います。●アートで街はこう変化する【中村】ありがとうございます。本日は七間町の芸術の立役者である渡辺さんにもお越しいただいているので、お話を振っちゃいます!【渡辺】劇団渡辺の代表の渡辺です。七間町このみる劇場をはじめ、街で劇団を主催させていただいております。先ほど個人の変化という話がありましたが、まさにそれを自分の活動でも感じています。なにかアートを手作りしようと格闘することによって、ずっと同じ仕事をただ繰り返すというところから抜け出して、「なんのために生きているのかな」という気持ちをなんとかすることができるという効用がアートにはあるのかなと感じているんです。